必須アミノ酸のように

少し前の話になるけど、とあるレコーディングに呼んで頂いた。
思いのほかうちの近所のスタジオだったので、
今後なにかと自転車で遊びに行きたいです。
居心地が良くて、近所のインドカレー屋さんがとても美味しい。

足もとはいつもの機材で、
アンプはスタジオにあったフェンダーのBlues Junior(綺麗なツイード仕様)。
マイクも良かったせいかとても良い音で録れた。
providenceのsonic driveも思い切り使いました。
この歪みはハイファイで独特なんだけれど、なんとなくずっと使っている。

でもちょっと変えてみたいなぁという気もするし、
それならしっかりしたアンプも持ちたいなぁと欲が出てきて、
終いにはケーブルからなにからいろいろと欲しい機材が出てきちゃうのです。
まあそんなことになったらお金がいくらあっても足りないんですが。

そんな時にいつも思い出すのが、高校の授業で聞いた必須アミノ酸の話。
必須アミノ酸には9種類あって、
それを全種類バランスよく摂らないと有効に使われないらしいのです。
なにか1種類だけ大量に摂取しても無駄になってしまう。
つまり、例えばアンプだけ高級な良いものを買ったとしても、
ケーブルがちゃちかったりギターが全然メンテナンスされてなかったり、
あるいは演奏者の力量が足りていなかったら、
十分にその価値が発揮されないということでしょうか。

バランスよく、地道に自分の演奏力や機材環境を押し上げていくしかないんだなぁと、
この話を思い出していつも我に返るのです。

いや、でもアンプは良いの欲しいな、
力量をカバーしてくれるくらいのものを…